5月8日 午前・衆議院予算委員会 逢坂誠二治議員VS金田法務大臣の一部(NHKで放送されなかった部分)を書き起しました。
逢坂誠二議員(民進党)
「それでは、大臣、改めてお伺いします。嫌疑が生ずる対象となる方々に、一般の方々は含まれますか? 嫌疑が生ずる対象となる方々に、一般の方々は含まれますか?」
金田法務大臣
「お答えいたします。えー、一般の方々がテロ等準備罪の捜査の対象になることはない、とこのように申し上げております。
そして、嫌疑がなければ、そのものに対する捜査はないわけですが、 一般の方々は、先ほどから申し上げておりましたが、えー、このたびの組織的犯罪集団。 これは重大な犯罪を行うことを構成員の結合の目的とした関係 国内外の情勢を考慮しますと、テロリズム集団、暴力団、麻薬密売組織、薬物密売組織など、違法行為を目的にした集団でありまして、一般の方々がこれらの団体と関与しているという嫌疑が生ずる可能性はありません。
逢坂議員
「大臣の発言からしますと、嫌疑が生ずる方々というのは、あらかじめカテゴリーが決まっているように思うんですよ。
一般の団体も、一変すれば、組織的犯罪集団になり得る、とこう答弁していらしたはずです。
一般の団体に属している方は、一般の方々ではありませんか?
一般の方々への嫌疑が生ずる可能性というのは否定できないんでしょうか?いかがですか?」
金田法務大臣
「お答えをいたします。ただいまの質問でまいりますと、
一般の団体が組織的犯罪集団に一変した場合、
組織的犯罪集団に一変した場合には、
これは、もはや、その構成員たる一般の方々は、一般の方々ではなくなるわけであります。」
逢坂議員
「大臣、これも繰り返しの質問ですが、当該団体が一変したかというのは、大臣には自動的にわかるんですか?
捜査しなければわからないんではないですか?
捜査しなければわからないんではないですか?大臣、いかがですか?」
金田大臣
「ただいまのご指摘はですね、その一般の方々が、その集団に属しておるかたがたが、一変した場合の組織的犯罪集団に、えー、そのまま属している場合に、その、みなさんが「関わり合いをもつ」、ということになるわけであります。
組織的犯罪集団、それを法律上明文化して限定をしました。
関わり合いをもつ、ということになるわけであります。そういうのは、一般の方々にとって、先ほどから申し上げておりますように、そういうには、想定をすることは難しいと、このように考えております。」(話したまま)
逢坂議員
「大臣、もう時間が来ましたので、大臣の考え方でいきますと、
一般の方々は捜査の対象にもならない、
一般の方々は嫌疑の対象にもならない。
一般の方々は嫌疑の対象となる母集団のなかにも含まれない、
一般の方々は、告発の対象にもならない。こういう整理でよろしいですか?」
金田大臣
「えー、先ほどから申し上げておりますが、捜査の対象にも、そして、処罰の対象にも、
一般の方々は、ならないと。」
~~「嫌疑は?」「告発は??」の声
金田大臣
「嫌疑も、ならないと。告発の対象についても、同じであります。」
逢坂議員
「大臣、大臣、 告発というのは、広く何人(なんぴと)も、できるんですよ。
国民に限らず、何人もできるんですよ。
告発する人の意志によって、できるんですよ。
告発の対象にならないと、なぜ大臣が言い切れるんですか?」
金田大臣
「告発との絡みでありますが、捜査の対象となるといわれているものには入ってこないわけであります。被疑者として、であります」
逢坂議員
「それは、告発の対象とはなり得る、ということでいいですね?それは、告発側の判断でありますから。いかがですか?」
金田大臣
「えー、繰り返しになりますが、被疑者として、捜査の対象と、告発の対象として申し上げますと、
形式的に被告発人にされること、あるいは、被疑者として捜査対象になることは、ありません。」
~~ 議員「ええっ!!!??」「さっきと答弁違う!」
委員長「速記を止めてください」
金田大臣
「告発の対象について申し上げますと、形式的に被告発人にされることと、被疑者として捜査の対象となることは、ありません。
別もので、あります。」
逢坂議員
「それでは、形式的に告発の対象となりうることは認めたということでいいですか?いかがですか?」
~~議場ざわざわ
委員長
「金田法務大臣。時間が来ているので、よろしくお願いいたします。」
金田大臣
「告発されても、捜査の対象とはならないわけで、あります。」
委員長
「逢坂くん。時間が来ていますのでよろしくおねがいします。」
逢坂議員
「告発されて、それでもし、内容が十分整っていて、が正式に受理されたら、捜査の対象となるんじゃないですか?
捜査の対象にはならないというのは、言いすぎじゃないですか?」
~~(マイクを通さず)「それ、なおさないと!大臣。」「訂正しておいた方がいいよ。」
委員長
「時間を止めてください!」
金田法務大臣
「形式的に被告発人になることと、被疑者として捜査対象となることは、別ものである、というふうに考えております。」
委員長
「時間?よろしいですか?
それでは、午後一時から委員会を再開することとし、この際休憩いたします。」