2018年6月27日 党首討論 岡田克也議員(無所属の会)VS 安倍総理大臣の一部を書き起こしました。
岡田克也議員(無所属の会)
「総理の政治責任について今日は質問したいと思います。
まず前回の党首討論、枝野代表との間で森友学園に関して、その本質は何かという議論がありました。総理の答弁はなぜ値引きされたか、そしてなぜ小学校として認可されたかが問題の本質であるというふうに言われました。
もちろんそれは大事な問題です。私も本質のひとつだと思います。
しかし現時点で見ればより重要な問題として公文書の改ざんや隠蔽、あるいは廃棄、そして国会での局長の虚偽答弁。
これは民主主義の根幹に関わる問題だと私思いますが、そういう認識は総理、ありますか? お聞きしたいと思います。」
委員長「安倍内閣総理大臣」
安倍晋三内閣総理大臣
「決済文書のまあ改ざんはあってはならないこと、でございますし、行政府の長としてその責任を痛感をしております。えー、国民の皆様の行政に対する信頼を揺るがすことになった、という結果について改めておわびを申し上げたいと思いますし、二度とこうしたことは起こらないようにしっかりと対策を取っていきたいと考えております。」
委員長「岡田克也くん」
岡田議員
「まあこれは行政の信頼の問題、というよりはやはり民主主義の根幹だと思います。国会で1年間議論してるんですよ。1年前に虚偽の答弁なされている、そして資料は廃棄された、いや実は廃棄されてなかった。まあそういう問題、民主主義、この国会で議論してることが1年か議論してきたことがまるで意味がないようなそういう問題で、単に行政の問題ではないというふうに思うわけであります。
そしてまあ私、総理が発言をずっとお聞きしていて、とても納得できない発言、それは今もありました「行政府の長として」、責任を感じているとか国民にお詫びしたいとそういうふうに言われています。行政府の長としてという意味は行政府の過ちを犯したからその長として私は責任を感じる、と言うことです。
しかし私はそれは責任転嫁としか思えないんですね。
(野党 そうだ!)
行政府の誤りを犯したから私はその長としてお詫びをしていると。
そうじゃないんです。総理も含めてこの問題は当事者なんですよ。
(野党 そうだ!)
まるで自分が当事者でないかのような対岸にいるようなものの言い方私はずるいと思いますよ。きちんと自らも当事者であるということをまずお認めになるべきではありませんか」
(野党 そうだ! 拍手)
安倍首相
「この当事者という意味、についてですね正確に定義をしていただきたいんですが、私自身がですね、改ざんをしたわけではないということは岡田議員もですね、ご承知のとおりだろうと思います。そして、私自身が佐川局長に指示をしたわけではないということは、もう佐川さんが証人喚問の席で明らかにしているわけでございます。
従ってこの公文書の改ざんについては、私自身はもちろん関わってはいないわけでありまして、またこれはですね 財務省の調査においても、これは明確に明らかになっているんだろうと思います。
でありますが、でありますが、そのうえにおいてですね、これは行政において起こった出来事でありますから、私は行政府の長としてその責任を痛感をしていると、こういうことでございまして。しかしその言い方自体がですね、他人事であるということでは全くありません。行政で起こったことについて、行政府の長として責任を感じるというのは、これは他人事ではなくてまさにその組織のトップとして責任を感じているということでございました。そして今後二度と起こらないようにしていく責任はこの私にあるわけでありますから、そういう覚悟をこめてそう申し上げているところでございます。」
委員長「岡田克也くん」
岡田議員
「ま、直接、総理が関与したかどうかというのは、国会でこれからも議論をしていくテーマだと思います。で私、今そのことを認める前提で議論をしているんじゃないです。しかし総理の発言ですね、「私や妻が認可あるいは国有地の払い下げに関係していればまちげなく、間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と。この発言を受けて、それと矛盾無いような答弁にするために 改ざんを行ったり、虚偽の答弁をしたというのが現実じゃないですか。
(野党議員 そうだ!)
そういう答弁、べつに財務官僚は好きでやってるんじゃないですよ。だけどやっぱり総理を守らなきゃいけないという中で、もちろん保身もあったでしょうけど、しかし総理を守らなきゃいけないという中でこういう発言が次々と出てきた。私は傷ついた官僚も多いと思いますよ。そういうことについて、総理は責任を感じておられないのかということを言っているわけです。」
(野党議員 拍手)
委員長「安倍内閣総理大臣」
安倍首相
「あのう、あの時もですね、前の党首討論においても明らかにさしていただいたんですが、私が申し上げた関与、ということについてはですね、これは2月17日でしたね、平成29年。ま、福島議員から、福島議員と言ってもこの、ここにおられる福島さんではなくてもう一人の福島さんでございますが、法律を潜脱していて、脱法的な疑いがあるわけですよ、とこういう質問があったわけでありますよ。そうした事に対しまして「私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて」という答弁をした、しているわけでございます。
そして、先般のですね、党首討論のやりとりにおいても、えー、枝野議員から、ついこの間の答弁では、ずいぶん定義を変えたではないか、という質問がありました。まあ、おそらく、おそらく私のですね、答弁をずっとちゃんと議事録を読んでいないんだろうと思いましたが、ここはしかし非常に大切なところなんですよ。
3月24日についてはですね、「この問題の発端は、この国有地が不正に安く払い下げられたのではないか。そこに政治の関与があったのではないかという点。そして学校の認可に政治的な関与があったのではないかというのが大きな問題点であったはずであります。そこで例えば、だから色々な、これは憶測から色々な報道等であったのは、ではそこで何か政治家にお金の供与があったのではないか、という、そういう議論があったはずであります、ということであります。なにか政治に籠池さん側から依頼があって、そしてそこになにかお金の流れ、いわば籠池さん側が・・・」
委員長「安倍総理!時間が来ておりますので簡潔にまとめて下さい。」
安倍首相
「・・政治家等に対して、様々な便宜を図る中において政治家が答えたのではないかという、まあこれはそういう疑惑だったはずであります」という風に、これは3月の昨年の3月の24日に答弁をしているわけであります。こう答弁をしているわけでありますから、これにかかわるかどうかということになるんだろうと思います。
さらには削除された中において、私の妻が述べたのは、進めて下さいと述べたというのはですね、書いてありますが、これは妻がですね、」
委員長「時間が超過しておりますので、発言を、発言をまとめて下さい」
安倍首相
「財務省に、財務省に進めて下さいと言って電話をかけたわけではありませんし、妻が実際に述べたのではなくて、籠池さんが妻がそう述べていると、述べているということが書いてあるわけでありまして、これはまさに削除する必要もですね、まったく無い、必要の無いものであったのではないか、とこういうことでございます。
少しコメントが長くなりましたが、これはまさに名誉にかかわることでありますし、今、えー、岡田委員はですね、」
委員長「時間が来ております」
安倍首相
「あの、委員長すいません。これでこの討論は終わりになるわけでありますが、つまり私が申し上げたのはですね、そういうことで申し上げたのであります。」
委員長「以上で、以上で・・」
安倍首相
「大変あの、言葉が長くなりましたことをお詫び申し上げたいと思います。」
委員長「以上で岡田克也くんの発言は終了いたしました。」
岡田議員
「総理ね、総理ね、」
委員長「終了いたしました。」
岡田議員
「総理ね、総理、総理は良心の呵責感じませんか?
あなたを守ろうとするから官僚は、虚偽の答弁って普通やりませんよ。それを敢えてやったのは、やっぱりあなたを守ろうという気持ちからでしょう。そういうことについて良心の呵責感じませんか、あなた。
それだけ申し上げておきたいと思います。」
委員長「えー、本日の合同審査会はこれにて散開いたします。」
(一同席を立つ)
安倍首相、岡田議員にむかって
「やっぱり岡田さん、ルール守んなきゃ。」
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